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  • 執筆者の写真S.Ninomiya

バルセロナ旅行記 その5


バルセロナ旅行記3日目後編です。

ランチでパエリアを食べた後は「バルセロナ大聖堂」こと、正式名称「サンタ・クレウ・イ・サンタ・エウラリア大聖堂」に向かいます。徒歩。

以下、ウィキペディアよりコピペ。

「かつてこの場所には原始キリスト教の教会があった。この建物は西ゴート王国時代にも使われた。教会最古の遺跡部分は現在バルセロナ市歴史博物館に保存されている。986年、アル=マンスールによるバルセロナ占領で教会は破壊された。1058年、ロマネスク様式に立て替えられた。現在の建物はバルセロナ伯ジャウマ2世(アラゴン王としてはハイメ2世)時代の1298年に建設が始まり、およそ150年後に完成したゴシック様式建築である。」


ロマネスク様式のファサード。


本堂内部。連続したアーチによる天井の造形。


鐘塔見上げ360°に設けられた採光窓から外光が降り注いでいる。



主祭壇の地下にあるサンタ エウラリアの聖体安置所。


大聖堂の裏側。

こういう中世に建てられたヨーロッパの本物の教会を観てしまうと、現代のモダニスト達が設計するシンプルな教会がなんともチープに思えてきます。シンプルな教会も良いとは思うのですが、こういう歴史が積み重ねられ物語が綴られた建築の持つ凄みには叶わないものがあると感じます。

「バルセロナ大聖堂」の圧倒的な空間を体験した後は、「カサ・ミラ」と同じくらい今回の旅での大きな目的である「バルセロナ・パビリオン」に向かいます。ここからは地下鉄に乗って移動。

「バルセロナ・パビリオン」はモダニズムの巨匠、ミース・ファン・デル・ローエの設計したバルセロナ博ドイツ・パビリオンで、会期終了後取り壊されましたが1989年に同じ場所に再建された建築で、いわばレプリカ。オリジナルは鉄骨造ですが、再建は鉄筋コンクリート造となっています。使用されている建材も当時のものではないそうです。


遠くに見える平屋の建物が「バルセロナ・パビリオン」横は公園になっていて、この日は中学生くらいの子供たちがサッカーを楽しんでいました。


近寄るとこんな感じ。この時は気づきませんでしたが、周辺の土間は土のままですね。これはオリジナルなのでしょうか…。階段を登った所に腰かけているお兄さんに入館料を払って入館します。


この日は学校の遠足だったらしく、大勢の生徒さんで賑わっていました。多分、社会科見学かなにかのコースになっているのだと思いますが、遠い東の果てから思い焦がれてやっとの思いでこの地にたどり着いた僕からすると、なんとも羨ましい限り。興味深そうに見ている生徒さんはほとんどいない、まあ、仕方ないですね。


建物の裏側。本当はこちらが正面と言う説もあります。なぜなら、スペイン国王夫妻が調印式の為に入館するアプローチはこちら側を想定していたから。


エントランス。開いているドアはオリジナルにはなく再建時に取り付けられたもの。オリジナルの「バルセロナ・パビリオン」は吹きさらしの建物だったのです。調印式を行うためだけのパビリオンという性質上、トイレもありません。


内部空間。部屋らしい部屋はこのメインスペースだけ。シンプルな形態とは相反して、あまりにも饒舌な各部分の仕上げ。簡素な構成なのになんとも色っぽい空間だと思いました。



メインスペースの奥にある水盤。大理石の壁で囲われた中庭っぽい空間になっていて、外部を遮断に空に開く事でプライバシー性の高い空間になっています。


上の写真の見返し。


「バルセロナ・パビリオン」については以前のBLOG「ガウディとミースの狭間」でも所感を書いていますので、ご興味のある方はそちらもお読み下さい。


せっかくなので実測。独立壁は全て170mm厚。このトラバーチンの壁だけでなく、他の壁も同じ寸法でした。


水盤のプレートは50mm。


ベンチの高さは450mm。


目地幅は6mm。


日も暮れかけてきました。まだまだ名残惜しいのですが、次の予定があるので一度ホテルに帰ります。


帰りの道すがら「カタルーニャ美術館」を横切る。普通の観光客はこちらを訪れるのだと思いますが、今回はパス。またの機会に訪れます(たぶん)。


「カタルーニャ美術館」前の陸橋から地下鉄の駅方向を見る。正面に見えるツインタワーの向こうがスペイン広場。

ホテルに戻って一休み。次の予定は「満足度に自信あり☆タパスBAR巡りとサグラダ・ファミリアの夜景ツアー」。もちろん、もうお馴染みのVELTRAさんの現地ツアーです。

ピックアップに時間になったのでホテル前でお迎えが来るのを待つ。僕と同い年くらいのガイドさんと合流。他には20代後半の男性と20代前半の女性。皆お一人様。これに僕を加えた4人でタパスを巡ります。

タパスというのは居酒屋兼軽食堂、バル(bar)で供される小皿料理の総称の事。その小皿料理を街歩きをしながら食べ歩くという、お一人様にはなんとも有りがたいツアー。


ではスタート。日も暮れて迷路性の増した旧市街を練り歩きます。ガイドさんが一緒なので安心感から既に自分の現在地は不明。


ガイドさん曰く、スペイン人は暑くても寒くても、こんな風にお外で食べるのが大好きなんだそうです。


先ほど行った「バルセロナ大聖堂」前の広場。クリスマスシーズンだったので、クリスマス用品を売る出店が沢山出ていました。写真手前右がガイドさん、手前真ん中が20代前半の女性、手前左側が20代後半の男性。今夜のツアーメンバー。


ライトアップされた「バルセロナ大聖堂」。


で、早速一件目のタパスへ。これはエビの春巻き揚げ。


イベリコ豚のソテー。


卵と……何かをあえた料理。

自己紹介を兼ねながら和気あいあいと小皿料理をシェアした後は、次のタパスへと向かいます。


旧市街の路地裏。


そして更に路地裏。ガイドさんと一緒なので平気ですが、一人だと絶対無理な妖気漂う雰囲気。


「王の広間」。一応観光名所。


バルセロナの名物というお菓子。甘そう…。


酒屋さん(?)のショーウインドー。格好いいディスプレイ。

路地裏をテクテクと歩いて二件目。次はピンチョスの店へ。ピンチョスとは小さく切ったパンに少量の食べ物がのせられた軽食のことで、バスク地方の方が本場(バルセロナはカタルーニャ地方)。でも、いまではピンチョスもタパスも同義語のように使われているそうです。


こんな風に様々なピンチョスが並べられていて、好みのものを勝手に自分のテーブルに持っていくというシステム。お勘定は残った爪楊枝をお店の人が数えて計算。


イワシとチェリソーのピンチョスをチョイス。


飲み物はガイドさんがお勧めのバルセロナ名物というワイン(だったと思う)。注ぎ方が特徴的だったので、ガイドさんはこれを見せたかったのでしょうね。こんなに高くから注いで大丈夫?と思いましたが、案の定周辺に飛び散らかしてました。

お腹もいっぱいになってきたので、ここでちょっとレクレーション。ライトアップされた「サグラダ・ファミリア」を観に行きます。ここからはタクシーでの移動。


ライトアップされた「サグラダ・ファミリア」。昼間の表情よりもっと幻想的です。


知らない女の子達。こっそり後ろに回って勝手に記念撮影と思ったら、なぜか直ぐにバレて大うけ。よく見たら、彼女達の自撮り用スマホにしっかり映り込んでいたのでした。

一通り夜景を楽しんだ後は最後のタパスへ向かいます。


スペインらしく生ハムを吊るしたディスプレイのタパス。お肉の下の逆になった傘みたいなやつは、お肉から出てくる油を受け止めるためのもの。

バルセロナでは(スペインでは?)「パエリアの日」という日があるそうで、普段はパエリアを提供しないタパスでもパエリアがメニューに並ぶそうです。そして、この日がその「パエリアの日」。せっかくなので、パエリアを注文。


はい、これぞパエリア。本日二食目のパエリア。パエリアは、やっぱりフライパンに乗っていないとパエリアっぽくないですよね。

というわけで、この日の予定は全て終了。明日は早起きしてビルバオまで日帰り旅行です。

次回、バルセロナ旅行記その6に続く。

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