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  • 執筆者の写真S.Ninomiya

「石橋の家」現場/照明チェック(再)


「石橋の家」の現場が今月末のお引渡しを前に佳境に入っています。この日は照明の照度が足りているかのチェック。明るさは暗くならないと分からないので、日が落ちてから現場に向かいます。

「石橋の家」は延べ床面積17坪程の小さな家。小さいので注力するポイントもかなり絞られるのですが、その中でも特に注力したのがLDKの照明。

「石橋の家」のLDKは2階にあります。道路斜線の関係からあまり天井を高く取れませんでした。天井を高く取れないのですが、できるだけ天井を高くしたいので天井の仕上げを無くし、構造材を露出した仕上げとしています(断熱材は構造材と屋根材の間に施工)。更にLDKのサイズは間口3.4M奥行き3.6M、8帖弱のサイズで決して大きくありません。

この限られた空間の中で、如何に効率よく且つ美しい照明計画を行うかに注力したわけです。

早速、いつもの花井架津彦さんに相談。花井さんは大光電機の誇る照明設計チーム田TACTのメンバーで、最近のウチの案件の照明計画はほとんど花井さんとの共働です。

花井さんと相談しながら「天井の仕上げをスッキリと見せたい」「家具のレイアウトに左右されない」「建築のデザインを邪魔しない」「高コストにしない」という観点から思案して至ったのがこの照明。


照明器具。


点灯時。

5mm厚のスプルースで外形寸法をW60×H85のH型に組み、上下に照明器具を仕込んでいます。これを部屋の端から端まで吊るし、LDK全体を均一に照らすという照明計画。上下に照明を仕込む事で手元の照度を確保する事は勿論、天井裏の構造材もライトアップされる日中の表情とは一味違う内部空間となっています。

使用している照明器具はLED。LED


ディテール(点灯時)。5mm厚というスプルースの薄さが繊細でシャープな印象を与えている。

果たして、無事思惑通りに「天井の仕上げをスッキリと見せたい」「家具のレイアウトに左右されない」「建築のデザインを邪魔しない」「高コストにしない」というコンセプト通りの照明が出来上がったのであります。

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