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特集記事『二世帯住宅』

家族形態の多様化が進む中、私たちは二世帯住宅の設計も経験を重ねています。
違う世代が一つの建物に住まう二世帯住宅は、一般的な単世帯住宅に比べて様々な工夫が必要です。世帯間の距離についての考え方も様々です。

東大阪の二世帯住宅

大阪府東大阪市に建つ二世帯住宅です。1階が親世帯、2階が子世帯。玄関も水廻りもそれぞれ別の完全な分離型二世帯住宅です。それぞれの世帯が干渉しないよう、視線も交差しないようプランが工夫されています。

浜寺公園の家

大阪府堺市に建つ住宅です。計画は同一敷地内に建つ母屋と古屋のうち、古屋部分を建替えて子世帯の住まいを建築し、同時に駐車スペースの拡大など、既存のサイトプランを生かしながら、現在の暮らしに適合したサイトプランに焼き直すというものです。

東淀川の家

大阪市東淀川区に建つ二世帯住宅です。玄関のみを共有し、キッチンや浴室などの水廻りはそれぞれ個別に配置された、ほぼ分離型の二世帯住宅です。建築は建蔽率いっぱいに計画し、1階を親世帯、2階を子世帯で使用するゾーニング。中庭を設けて各室に良好な採光と通風を促すコンセプト。

茨木の家

大阪府茨木市に建つ、三世代家族7人が住まう二世帯住宅です。敷地は古くからの住宅地で、典型的な旗状敷地です。周辺は古くからある大きなお屋敷と、庶民的な住宅が混在しており混沌とした町並みを形成しています。祖父は純和風で法事などに使える二間続きの和室を、息子夫婦はモダンでシンプルなデザインを要望。また、大家族が快適にストレスなく住まう為、部屋数の確保と機能的なゾーニングが要望されました。

稲沢の家

愛知県稲沢市国府宮(こうのみや)に建つ、「親・子・孫」合計7人の三世代が一つ屋根の下に暮らす二世帯住宅です。1階が親世帯、2・3階が子世帯というプログラムで、建築は矩形のボリュームに三層の中庭が挿入されたシンプルな構成。収納の多さが興味の対象の親世帯と、洗練された生活空間が興味の対象の子世帯。この両極端に位置する要望のGAP(間隔)をGAPで一つに内包した建築です。

堺の家

大阪府堺市に建つ航空機マニアの夫婦と子供1人、その祖父が住まう水廻りを共有した二世帯住宅です。それぞれの世帯の距離感や動線、将来的な介護を視野に入れたプランニングとなっています。子世帯と親世帯の中間に共有する水廻りをレイアウトし、メイン動線を分けて想定する事でそれぞれの世帯間に良好な距離が保てるよう配慮しています。外観上のアクセントになっているハイサイドライトは北面し、南面する中庭の開口部と対照的に柔らかな光を室内に取りこんでいます。

石橋の家

築40年が経過した住宅の建て替えです。敷地は大阪北部、周辺は住宅が立て込んだエリアで4棟建ての建売住宅の内の一棟。間口5M奥行き9M、僅か14坪の敷地で設計した小さな小さな住宅です。住まい手は初老の親と子。近い将来必要になると思われる「介護」を視野に入れた設計とする事がコンセプト。敷地も狭くコスト的な制約がある為、健常時と将来想定される介護時の生活スタイルを明確にイメージし、時間の経過により変化するシチュエーションを視野に入れた合理的なプランニングとしています。

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