過日は「吹田の家」の竣工写真を撮影しました。フォトグラファーはいつもの冨田英次さん。
「吹田の家」を撮影中の冨田英次さん。
いつも立ち合ってどこからどのように撮影するか、冨田さんと話し合いながら撮影していきます。
以前は、建物が完成するまでの間に「ここはこう撮りたい」とか「ああ撮りたいとか」プランを立て、本番の撮影の時にその時に参考用に撮った写真を見せながらアングルを決めていました。
「吹田の家」中庭のアングル。
でも、それだと冨田さんがその参考用の写真にとらわれ過ぎてしまうので、最近は先に冨田さんの提案を受けてからアングルを決めるようにしています。
でも、不思議なことに冨田さんの提案するアングルと僕の考えていたアングルは殆ど一緒。
その事を冨田さんに伝えると「良い建築は『ここから撮ってくれ』と話しかけてくる」そうなのです。
勿論この場合の「良い建築」とは建築写真家の視点からであり、多分に営業のリップサービスも含んでいるのは承知なのですが、それでも「なるほどね」と思う説得力のある言葉でした。
「吹田の家」玄関からリビングの先にある中庭を見据えたアングル。