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  • 執筆者の写真S.Ninomiya

イタリア紀行 その1



先日、久しぶりの長期休暇をとってイタリアに行ってきました。訪問先はローマとヴェネツィア。目的は本場のカルボナーラ…と、もちろん建築も。

ローマとヴェネツィア、見どころは盛り沢山でとにかく「感動した」の一言に尽きるのですが、数回に分けてイタリアで感じた事を書こうと思います。今回はその1回目。 実はイタリアに行くのは初めてでした。建築を学ぶ過程で、ローマの建築はいやというほど「いつかは実際に観てみたい」いや、「観ておかなければいけない」という思いが募り、この度やっと実現しました。

特に観たかったのがローマのコロッセオ。コロッセオを初めて知ったのは映画「ドラゴンへの道」を観た時です。ブルース・リーとチャック・ノリスの決闘シーンの舞台となったのがコロッセオでした(実際の撮影は、一部のみコロッセオで撮影され、殆どはスタジオで撮影されています)。

実際に観るコロッセオは、映画のそれと寸分たがわない迫力。その昔、ここでブルース・リーが戦ったのか…と思うとなんとも感慨深い。。。

因みにこのコロッセオ、知ってる人は知ってると思いますが、いわゆる組積造などではなくコンクリート造です。コンクリートといっても、現在使われているコンクリートと同じではなく、火山灰を利用したローマン・コンクリート。コロッセオは80年の竣工といいますから、2000年も前からコンクリートは使われていたわけです。

現在のコンクリートは耐久年数が50~100年といわれています。それに対してローマン・コンクリートは既に2000年も持ちこたえているわけで、当時の人達の技術力がいかに優れていたか垣間見る事ができます。

※最近、この火山灰を混入したシラスコンクリートというものもあるようですが、ローマン・コンクリート同様の耐久性があるのかは不明。

そして、なんといってもアーチ。もうどこを見てもアーチ、アーチアーチアーチっ!…コロッセオというのはつくづくアーチなんだな…と。アーチの集合体。アーチというのは力学的に非常に優れた構造で、荷重を上手く分散してくれるのですが、これ古代エジプト時代(紀元前3000年)頃にはあったといいますから、コロッセオ建設時でも既に3000年前のアイデア…あれ?コロッセオが凄いのかどうか分からなくなってきたけど、とにかく凄いぞ人類!

写真はコロッセオの回廊からアリーナ側を見たところ。「ドラゴンへの道」では、ブルース・リーがチャック・ノリスを探し回るシーンでこんなカットがありましたね。

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