• S.Ninomiya

植栽と照明


過日は『武庫之荘の家』のお引き渡しでした。お施主様をはじめ、工事関係者の皆様方にこの場を借りてお礼申し上げます。

僕たちの設計する住宅に欠かせない要素として「植栽」と「照明」があるのですが、実はこの二つの要素を上手に融合させるのが実に難しいのです…今回のBLOGはそんなお話。

「植栽」を「照明」でライトアップする方法として、もっとも一般的な方法はスポットライトで照らす方法ではないでしょうか。高木などを下からスポットライトで照らしてあげると、葉っぱの下から光が当たって「光溜まり」ができて実に綺麗な表情を見せてくれます。

でもこの方法、ちょっとした落とし穴もあります。それは高木の影が背面の建物に出てしまう事。そしてこの影が実に汚い……ただ、この影を汚いと感じるか否かは主観に依るところが大きいので、この影を良しとして積極的に生じさせている人もいます。

また、自分の家に影が生じる場合は近隣の迷惑になりませんが、お隣さんの壁に影が生じている場合、それはお隣さんに照明を向けている事になるので、お隣さんから「眩しい」とクレームの元になりかねません。

そこで僕たちは植栽を直接的に照らすのではなく、植栽の樹形をシルエットとして浮かび出させる手法を良く採用しています。

過日にお引き渡しした『武庫之荘の家』もそんな照明計画を採用しています。


『武庫之荘の家』の中庭を二階からみています。壁面に下から照明を当て、植栽の樹形が浮かび出る照明計画としています。


違うアングルから見ています。背後の壁面に「汚い影」は出ていません。


1階から見上げるとこんな感じ。照明器具の位置が分かると思います。


ファサードも植栽を直接照らすのではなく、バックライトで樹形を浮かび出させる手法で構成しています。

「植栽」と「照明」の関係は簡単そうで実はとても難しい関係なのです。

#中庭 #作庭 #庭 #武庫之荘の家 #照明

58回の閲覧
  • Facebookの - ブラックサークル
  • Instagramの - ブラックサークル

© NRM Architects Office All Rights Reserved.