前回のBLOGでも書きましたが、今週の大阪はデザイン関連のイベントが目白押しです。今回のBLOGは今日(10月12日)から始まった「リビング&デザイン2016」のお話です。
「リビング&デザイン」は「住まいと暮らしのリノベーション」をテーマに2009年からスタートした住空間の国際見本市で今年で8年目。いつもお仕事でお世話になっている仕事仲間の方々も出展されているので、ヒヤカシと勉強を兼ねて行ってきました。
会場のあちこちに植えられている(?)植栽は、いつも僕たちの設計した住宅で植栽をお願いしている「グリーンスペース」さんによるもの。
こちらも良くお世話になっている「安多化粧合板」さんのインスタレーション。
「安多化粧合板」さんはオリジナルの同窓的な突板を扱う会社で、このインスタレーションでも珍しい「オリーブの木」の突板や「リンゴの木」などの突板が展示されていました。
我が母校も出展していました。ほぼ毎回出展しているようなので常連さんですね。
こちらは友人の建築家/橋口新一郎+大阪内装材料協同組合 青年部さんのインスタレーション。シリーズでやっている「茶室」。今回は「襖縁の茶室」との事です。
会場をウロウロしていると某家具屋のAさん、某照明屋のBさんとバッタリ。思わず大阪のデザイン業界の未来について話し込んでしまいました。
話の内容は…というと、この「リビング&デザイン」に限らず殆どの展覧会(展示会)は、出展する人や企業は出展料を支払って出展しています。これは東京でもミラノでもニューヨークでも、世界中で行われているこのテの展覧会で同様のシステム。B to BとかB to Cとかで語られるアレです。画家の個展も、つまるところ販売促進会なのでこれも同様。
なぜお金を払ってまで出展するのかというと、その払ったお金が取り戻せ、更にそれ以上の売り上げが見込めると判断するから出展料を支払うわけです。
つまり投資。
で、話し込んでいたのが、今年で8年目を迎えたこの「リビング&デザイン」が、東京やミラノやニューヨークなどで催される同様の展覧会のように、果たしてその投資に見合っているのか否か?という内容。
それぞれの意見を述べ合った結果、残念ながら、まだまだ投資に見合わないというのが三人の共通意見。そして、ならばどうしたら良いか?と議題がシフトしたのですが、これぞという結論が出ないままお開きとなったのでありました。
日本という枠組みの中で、デザインというカテゴリーで比較すると、やはり東京が突出しています。もう東京の一人勝ちといっても過言ではない状態。
東京に追いつき追い越せという必要も無いのですが、大阪もデザインに関しては拘りのある土壌はあるはず。大阪でデザイン業に従事している人間としては、大阪のデザイン業界が盛り上がるにはどうしたら良いのか…と思案しながら帰路に就いたのでありました。