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  • 執筆者の写真S.Ninomiya

上海旅行記 その5


上海旅行記の最後「上海旅行記 その5」は、上海に建つ一般的な建築の統括。

そもそも、今回の上海視察の日程は2泊3日。1日目は日本から午前便に乗り午後に上海に到着し、そのままDOMOTEXアジアの会場で終日を過ごしたので、2日目と3日目の午前中が建築視察という弾丸ツアーでした。

そんな弾丸ツアーなのに沢山の建築を視察する事が出来たのも、3日間お付き合い頂いたガイド兼通訳の陳さんと、チャーターした車を運転して下さったドライバーさんのおかげ。お二人に感謝。


上海といえばこの風景「外灘/ザ・バンド」。映画「ミッション・インポッシブル3」でトム・クルーズが飛び降りたビルも見えています(実際にはセットで撮影されたそうです)。


「外灘/ザ・バンド」の向かい側はこんな風景。観光客で賑わっていました。

上海はそもそもアヘン戦争以降、イギリスやフランス、日本やアメリカの租界地として発展した為、中国とはいえ当時の建築が沢山残っていて本来の中国とは違う風景。


「外灘/ザ・バンド」の近くにあるリチャード・ホテル。上海に建つ数あるホテルの中でも最も古い部類に入るホテルらしく、当時は東洋一と言われたそうです。

「外灘/ザ・バンド」を離れて次は「田子坊」へ移動。「田子坊」は近年開発されたエリアで、アートやファッションの発信地。カフェや美味しいレストランなどが集まっています。テキストで書くと日本で言えば青山や表参道のような場所なのですが、そこに鶴橋が混ざったような場所と想像してもらえば良いかと思います。


こういうスケールの小道にお土産物屋さんや飲食店が沢山並んでいます。


多くのお店は、昔の集合住宅を改装して使用しているそうです。



飴細工屋さん。職人さんが実演販売よろしくお仕事されていました。


「田子坊」のエリアにある市場。近くの飲食店の方の買い出しようかと思いましたが、ガイド兼通訳の陳さんによると一般の方が買いに来られるのだそうです。僕的にはこういう風景の方が興味深々。鮮魚や精肉も沢山売っていましたが、ビジュアルがドギツイので写真は割愛。

「田子坊」の次は「新天地」へ。「新天地」も近年開発されたエリアで、日本でいうと銀座のようなエリア。


中国共産党の第1回党大会が行われた旧李漢俊宅。


「中国共産党第一次全国代表大会会社」との文字。


「新天地」の街並み。もやは中国感無し。





個性的なこのビルの外観が、かろうじて中国っぽさを醸し出していました。


ここはイタリアかと思うような路地。再開発には日本の日建設計が携わっているそうです。。。。

この日の建築視察はこれにて終了。翌日は日本に帰国します。


そして帰国当日。日本ではまだ実用化されていないリニアモーターカーで空港に向かいました。

調子が良い時は時速400キロで走るという上海のリニアモーターカー。興味深々ではあったのですが、実はちょっと怖い。低速でも結構揺れる。リニアって浮いてるはずなんですが、あんなに揺れるもんなんでしょうか…。


車内はこんな感じ。シートカバーのユルさ加減が微妙(苦笑)。ただいま時速255キロ。


そして、ガタガタと揺れたまま時速は431キロ!…ほんまかいな?

スリル満点のリニアモーターカーで上海浦東国際空港に到着。


「上海浦東空港」はフランスの建築家ポール・アンドリューの設計。ポール・アンドリューといえば、日本では「なにわの海の時空間」を設計していますね。何をかくそう、独立したてで仕事がなかった僕が下請け仕事をしていた時、この「なにわの海の時空間」の設計図を作図しました。ヒヒ孫請けくらいだったと思います。

さて、これで楽しくも短かった上海視察も終了。最近では経済状況の悪化が囁かれている中国ですが、いまだ街中建築ラッシュ。ただ、建築は景気の動向とタイムラグがあるので、影響があるのはこれからかもしれません。

ガイド兼通訳の陳さんによると、以前は予約の取りにくかった高級レストランが最近では簡単に予約できるようになったらしい。昨年夏に暴落した株価が示すように、イケイケどんどんの上海経済も雲行きが怪しくなっているのでしょう。

それにしても、上海では人間が考えうる限りのデザインが全て出尽くしているのではないかと思われる建築が山ほどありました。建築家の有名無名を問わず、また、そのデザインの良し悪しを問わず、本当に多種多様な形態が散見され、非常に勉強になった視察となったのでありました。

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