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  • 執筆者の写真S.Ninomiya

カプセルな夜


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先日、近年恒例になっている、京都である会の新年会に参加。新年会といっても年を追うごとにずれ込んで、今年は2月の後半に…。

毎年、夜遅くまで飲み歩くので宿を手配して挑む新年会ですが、今年は中国の春節の休日と重なってしまい、生憎どの宿もいっぱい。仕方なくカプセルホテルに宿泊する事にあいなりました。

で、このカプセルホテルがなかなか良かった。とても洗練されたデザイン。

そもそもカプセルホテルって、積み上げられた最小限の小さなボックスに詰め込まれたように眠る、なんだか機械の一部にでもなったような感覚。そういえば映画「マトリックス」で人間が栽培されていたのもカプセルホテルみたいな施設だった。そういう機械や未来を感じさせるところに、洗練されたモダンなデザインが更に拍車をかけるている。

こんなふうに、カプセルホテルと聞いて思い浮かぶのは印象の良いものは無い。ところが、こんな一見非人道的とも言える極小の空間が、実は心地よいかも…と思える逆転の空間体験ができるのもカプセルホテルなのだ。

カプセルホテルの歴史を紐解くと、大阪ミナミのニュージャバンが発祥。そのカプセルをデザインしたのは、建築家の故 黒川紀章さん。

「カプセル」という言葉にも、なんだかノスタルジックな好奇心を感じる。それは多分、幼い時に刷り込まれたウルトラセブンに登場する「カプセル怪獣」という言葉の響きだと思う…。

さて、昼間は所用で歩き回り、夜は宴会で盛り上がり、これでもかというくらいの疲労感に包まれクタクタになってカプセルに潜り込むと、それはなんとも言えない幸せなひと時。でも、ここで地震に遭遇したらどうなるのだろうか…とか考えながらグッスリと眠りについたのでありました。

写真はカプセルの内部。

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