私達の設計した「堺の家5」がA`Design Award(イタリア)のGood Spatial Design部門において金賞を受賞しました。
さる6月29日にイタリア/コモでその授賞式があり出席してきました。折角イタリアまで行くのに、コモの訪問だけでは勿体なないと思い、ミラノやヴェローナも視察してきました。
今回から数回に分けて、2018年6月25~7月2日に訪れたイタリア視察の様子をご紹介したいと思います。
「ミラノ・ヴェローナ・コモ 旅行記 その11」2018年6月30日
Design Award授賞式の翌日、早くから目が覚めたのでコモ周辺をあらためて散策する事にしました。
「コモ散策」
とりあえず表に出ます。これで朝の6:00くらい。写真は泊まっていたB&B。「Premier」という看板のかかったお店の右横の扉(7)がB&Bの入り口。海外でB&Bとか泊まった事が無いので、面食らう事も多々ありましたが、まあまあ快適でした。
B&Bの前の通り。昼間は賑わっているましたが、流石に早朝だとこんな感じ。
建物の壁に、昨日訪れたジョゼぺ・デラーニ設計のノヴァムコン集合住宅の壁画が。そういえば、カサ・デル・ファッショの描かれた壁画もありました。テラーニはここコモの出身なので、地元の人にも愛されているのでしょうね。
コモ湖のほうに歩いてみます。否にもリゾートな佇まいのホテル。
昼間は遊覧船や行き交う小舟で賑わうコモ湖も、まだ穏やか。
堤防の先っぽに昨日はいかなかった建築家 ダニエル・リべスキンド設計のモニュメントが見えました。
こんなの見つけました。日本の神社でおみくじを括り付けたみたいなやつ。何なんでしょうね。
「Como Lago」駅の外観。昨日は急いでいて振り返る事もしなかったので、あらためてパチリ。
昨日は回らないかった湖の右側に回ってみます。
こんな足漕ぎボートを発見。ちょっと未来的なデザイン。そういえば、映画「スターウォーズ/エピソード2」の結婚式のシーンはこのコモ湖で撮影されています。映画人気にあやかったデザインなのかも。
湖畔沿いのホテルの前でこんなメニューを発見。鮨はコモでも人気があるのでしょうか。でも、この写真をみる限りは本物の鮨ではありませんね。
ロープウェイ乗り場。
既に運転しているようでしたが乗らず。
奥の山々には朝日が当たっていますが、湖にはまだ当たっていません。
昨日行ったコモの戦没者慰霊碑の対岸まで来ました。
そろそろ引き返す事にします。
湖畔沿いの道路に駐車されていたフィアット。コモ湖でフィアット…完全にルパン三世の世界観です。
ワンちゃんもお散歩中。クラリスはいませんでした。
「カサ・デル・ファッショ再び」
再びカサ・デル・ファッショを訪れます。
玄関の大窓に張り付いて中の様子を覗いてみました。ガランとしていますが、トップライトから室内に光が落ちているであろう様子はうかがえます。
南面に日が当たりだしました。ご出勤ですね。
あらためて建物の周囲を一周し、昨日は見落としていたディテールを再発見。一通り満足しました。
昨夜の授賞式の会場となったコモのソーシャル劇場を横切って、朝食へと向かいます。
昨夜はあんなに賑わっていたのに、すっかり片付いていました。レッドカーペットももう有りません。
朝食はB&Bから発行されているミールクーポンを持って指定のバルへ。
通勤途中っぽいイタリア人も朝食中。
それぞれ数種類のジュース・コーヒー・パンの中から好きなものが選べます。オレンジジュースとカフェラテとプレーンのクロワッサンをチョイス。どれも美味しかった。
朝食を終えたらB&Bをチェックアウトしてミラノに帰ります。
スーツケースを持って表に出たら、もう人がパラパラと歩いています。これで10:00くらい。
ミラノから来るときは私鉄を使ったので、帰りは国鉄を使う事にします。今夜の宿泊先はミラノ中央駅の真ん前なので、国鉄を使った方がミラノについてから便利…という判断だったんですが、この判断で痛い目に合います。
宿泊していたB&Bから国鉄の駅まではだいたい徒歩で20~30分くらい。微妙なきょりですが、日本だと荷物もあるしタクシー使うという選択肢になるのですが、まずタクシーを見かけない。なぜか大きなホテルの前にもタクシーいない。
仕方ないので、重いスーツケースを石畳の上をゴロゴロいわせながら引っ張ります。
アスファルト舗装だとかなり楽になります。
コロコロと駅に向かいます。
これは郵便局…この頃はまだ写真撮る余裕があったようです。
ここから、駅前に着くまで全く写真がありません。
で、次はいきなりこの写真。
駅前の大階段の見返し……そうです、この階段を重いスーツケースを抱えて登ってきました。エスカレーターとかエレベーターとかありません。なんとホスピタリティーに欠けた街づくりなのでしょうか。。。。
駅に着いてからもエレベーターが故障中で重い荷物を持って地下道の階段を上り下り。しかも、イタリア特有の直前までどのホームに着くか分からないというシステム。ほぼルーレット。
で、4番ホームに張ったわけです。
電車が来るまで後15分。
トキドキ........
果たして、電車は無情にも1番ホームに滑り込んで来るのでありました。
重いスーツケースを抱えダッシュで地下道の階段を上り下りし、
なんとか電車に滑り込みました。
こんな事なら帰りも私鉄にすれば良かった。。。。
でも、ミラノ中央駅までは37分。私鉄を使うよりはちょっと早い。
途中、「世界の車窓から」的な風景を眺めながら。。。
「三度ミラノへ」
無事にミラノに帰ってきました。もう、完全にホーム感覚。
イタリア最終日となる今日は、ミラノ中央駅前にある「Glam Hotel Milano」というオサレなホテルにしました。
奮発してバルコニーのある部屋にしました....最終日だし。
真正面には、あのピレリのビル。
右に視線を移すと、既にホームと化したミラノ中央駅が見えます。
一息ついて遅めのランチタイム。日本から持ってきたレトルトのお粥を水を入れた電気ポットで温めます。海外で食べるお粥は格別に旨い!
ランチも終え、しばし休憩。
すると・・・
え!・・・
え!!・・・・
なんと、
駅前がこんな事に!!
いったいどうした事なのでしょうか?????
今日はここまで。