• S.Ninomiya

ミラノ・ヴェローナ・コモ旅行記 その9


私達の設計した「堺の家5」がA`Design Award(イタリア)のGood Spatial Design部門において金賞を受賞しました。

さる6月29日にイタリア/コモでその授賞式があり出席してきました。折角イタリアまで行くのに、コモの訪問だけでは勿体なないと思い、ミラノやヴェローナも視察してきました。

今回から数回に分けて、2018年6月25~7月2日に訪れたイタリア視察の様子をご紹介したいと思います。

「ミラノ・ヴェローナ・コモ 旅行記 その9」2018年6月29日

いよいよ、メインイベントのA`Design Award授賞式の為にコモに向かいます。

コモはミラノの北にあるスイスとの国境の街で、コモ湖という湖があります。イタリア有数の避暑地として知られ、俳優のジョージ・クルーニーも別荘を持っていたりします。

ミラノからコモへは私鉄か国鉄で35分~1時間くらい、僕は行きは私鉄を、帰りは国鉄を利用しました。

「コモへ」


これがコモへ向かう私鉄の「Milano Nord Cadorna」駅(ミラノ北駅)です。


ホーム。


なんだか近鉄天王寺駅みたいな雰囲気。


電車内。たぶん、通勤とかでも良く利用されているのだと思いますが、なんか観光列車的な立体構造。


シートも小綺麗でした。


そうこうしているうちに着きました、「Como Lago」駅です。


この、左の電車に乗ってきました。


コモ湖を横目に見ながら、まずは宿泊先に向かいます。


コモではホテルではなく「Como Luxury Rooms」というB&Bを利用しました。





ミラノのホテルでもそうでしたが、イタリアではグレーがトレンドなのでしょうか。そうえば、最近僕の仕事でも内装にグレーを希望される事が多いです。

さて、荷物をおいてコモの街を散策しに出かけます。


コモのドゥオモ広場。右手に見えるのがコモのドゥオモ(大聖堂)です。


ここでもテラス席が大繁盛。


そして、ドゥオモの右手越しに見つけました!


それは、カサ・デル・ファッショ!!!!!!

「カサ・デル・ファッショ」


カサ・デル・ファッショはイタリア人建築家 ジョゼッペ・デラー二により設計されました。竣工は1936年。カサ・デル・ファッショはイタリア語で「ファシズムの館」という意味。ベニート・ムッソリーニの一党独裁の時代、ファシスト党地方本部として建設されました。時代を経て、現在は国境警備隊の本部として利用されています。

カサ・デル・ファッショは、その政治的背景はさておき、数学的に操作された美しいファサードを持つ事で有名。今回、A`Design Awardの授賞式に出席しようと思ったのは、会場がこのカサ・デル・ファッショのあるコモだったからで、それだけこの建築を見たかったのでありました。


興奮しつつ、車に轢かれないよう注意しながらカサ・デル・ファッショに近づきます。 格好良い!!!


見たくて見たくて仕方なかったカサ・デル・ファッショが目の前にあります!


美しい白い外壁は塗装ではなく大理石貼りです。



引き続き、興奮しながら周辺を一周。興奮していたのであまり良い写真が撮れていませんでした。


事前に沢山の資料を見て大体の事は分かっているのですが、それでも実物を見て得られる情報は圧倒的。



階段のディテール。水返しがついています。日本で大理石を使う場合、厚さ15~30㎜程度にスライスした石をコンクリートの表面に貼りつける事が多いのですが、この階段は大きな大理石の塊を削り出して置いている事がわかります。イタリアが良質な大理石の産地である事を感じさせられます。


カサ・デル・ファッショ前の広場からコモのドゥオモ側を見返します。正面には電車が通過中。

まだまだこの場にいたいのですが、カサ・デル・ファッショには明日また訪れる事にして次の目的地に向かいます。実はこのコモには、テラー二が設計した建築が点在しているのです。それに、まだコモ湖をちゃんと見ていませんでした。

「コモ散策」


右手がコモのドゥオモ、左手が今夜の授賞式の会場となるコモ・ソーシャル劇場。