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執筆者の写真S.Ninomiya

ミラノ・ヴェローナ・コモ旅行記 その2


私達の設計した「堺の家5」がA`Design Award(イタリア)のGood Spatial Design部門において金賞を受賞しました。

さる6月29日にイタリア/コモでその授賞式があり出席してきました。折角イタリアまで行くのに、コモの訪問だけでは勿体なないと思い、ミラノやヴェローナも視察してきました。

今回から数回に分けて、2018年6月25~7月2日に訪れたイタリア視察の様子をご紹介したいと思います。

「ミラノ・ヴェローナ・コモ 旅行記 その2」2018年6月26日

今日は日帰りでヴェローナに向かいます。

ヴェローナは、一般的にはシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台となった町として有名ですが、建築家業界では、ヴェネチア出身の建築家/カルロ・スカルパが設計(正確にはコンバージョン)した「カルテロベッキオ美術館」のある町として有名。

その他、アレーナと呼ばれる古代の闘技場やローマ時代の半円形の劇場などもあり、町全体が世界遺産となっている魅力的な町です。

「ミラノ中央駅」


まずはミラノ中央駅がらスタート。ここからイタリアの国鉄に乗ってヴェローナに向かいます。ヴェローナまでは、ミラノから特急に乗って1時間20分ほど。


駅舎に入ると、1階奥にあるチケット売り場を目指します。自動券売機もあるのですが、日本語には未対応な為、いまひとつ心配。窓口で「ヴェローナまで大人一枚」と片言の英語と、更に片言のイタリア語と、身振り手振りを駆使して難なくチケットを購入。


これが購入したチケット。


チケットを購入して、ホームのある2階のコンコースに上がります。二階に上がると、こんな凄い空間が待っていました。建築家/フランク・ロイド・ライトが「世界一美しい駅」と評したらしいですが、まさにその通りだと思います。


コンコースから改札を抜けてホームへ。ホームは鉄骨造で巨大なアーチが連続する空間。

因みに、以前は改札がなく自由にホームに出入りできたらしいのですが、昨今の物騒な事情から、一応「改札らしき」ものがあります。


この電車に乗ってヴェローナに行きます。


次はこっちの格好良い電車にも乗ってみたい。

「ヴェローナ」


そうこうしているうちに電車はヴェローナに到着。


ホームから地下道を通って改札に向かいます。地下道に「アレーナ」の美しいポスターが貼ってあったので思わずパシャリ。この「アレーナ」は、現在も夏の間は屋外のオペラ劇場として使用されているそうで、僕が訪れた6月下旬はまさに公演がスタートしたタイミングでした。


ヴェローナの駅舎。写真ではあまり大きく写っていませんが、中規模の立派な駅でした。


駅前の広場。この右手に大きなバスターミナルがあって、そこからバスに乗って町(旧市街)の中心地まで行きます。

「アレーナ」


最初の目的地、町の中心地になるブラ広場に着きました。正面に見えるのが古代の競技場「アレーナ」。右の列柱のある建物は現在市役所として使わせている建物です。ローマの縮小板といった雰囲気で、イタリアにいるんだという気持ちになります。


市役所の大階段を上がってアレーナを見ています。手前にはこれから演じられるであろうオペラのセットや小道具が並べられていました。

この「アレーナ」はローマのコロッセオより二回りほど小さいのですが、建設されて時期はほぼ同時期で、築後2000年という建築物です。元々はコロッセオ同様、闘技場として建設されています。


「アレーナ」に入場する為にチケット売り場に並びます。

因みに、入り口は内部で左右に分かれていて、事前に駅のタバッキで「ヴェローナカード」というヴェローナの主要な複数の観光施設に入場できるチケットがあれば、この長い列に並ばずに左側の空いている入り口から入場できます。僕も「ヴェローナカード」を事前購入していたのですが、どうも勝手が分からずに結局30分ほど並んで入場。


入場するとこんな感じの通路になっています。


「アレーナ」は楕円形をしているので、内部の通路も緩くカーブしています。


「アレーナ」の観客席全景です。収容人数は25,000人だそうです。オペラのセットが組み立てられていました。まるでロックの屋外フェスのようです。因みにこの日の演目は『トゥランドット』。


スケジュールが掲げれれていました。


客席のディテール。石は2000年経っても、すり減りはしても朽ちない。


観客席は結構な急こう配で、登るのも降りるのも一苦労。


「アレーナ」の前はブラ広場といって、数多く広場のあるイタリアでも最も広い広場だそうです。



こんな感じのオシャレ(で高そう)なカフェが沢山立ち並んでいますが、お一人様ではちょっと入りにくい雰囲気。


オシャレなカフェを横目に、更に町の奥に入って行きます。

今日はここまで。

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