私達の設計した「堺の家5」がA`Design Award(イタリア)のGood Spatial Design部門において金賞を受賞しました。
さる6月29日にイタリア/コモでその授賞式があり出席してきました。折角イタリアまで行くのに、コモの訪問だけでは勿体なないと思い、ミラノやヴェローナも視察してきました。
今回から数回に分けて、2018年6月25~7月2日に訪れたイタリア視察の様子をご紹介したいと思います。
「ミラノ・ヴェローナ・コモ 旅行記 その1」2018年6月25日
今回はフィンエアー(フィンランド航空)を利用。関空からフィンランドのヘルシンキ空港を経由して、ヨーロッパ各地でフライトしています。ヘルシンキ空港までは片道9時間程度と最速。最終目的地のミラノ/マルペンサ空港まではトランジットも含め14時間ほど。今回はその速さ重視での選択となりました。
ヘルシンキへはこんなルートで飛行していきます。サッカーワールドカップ絶賛開催中のロシア上空を通過。
シートはエコノミークラスですが、ちょっとだけ上のクラスのコンフォートをセレクト。足元がすこしだけ広く、ヘッドフォンもノイズレス仕様で快適。
機内グッズ。左からアイマスク、靴下、歯ブラシ、耳栓、ケース。ケースは女子に人気の「マリメッコ」だけど、残念ながら50過ぎのオッサンには響かず。その他。ブランケットや紙ナプキンなども「マリメッコ」でした。
最初の機内食。チキンとパスタをセレクト、もう一つはエビだったかな。事前の調べでは、フィンエアーは機内食が不評だったのだけど、全くそんな事はなくとても美味しく頂きました。きっと、不評を受けて改善したのだと思います。
機内食二食目。朝ごはんという位置付けで、到着の2時間前に配膳されます。エビのリゾットをセレクト。これも美味しかった。
そうこうしているうちにヘルシンキ空港に到着。パスポートコントロールでは「日本人と韓国人はこっち」と別コースで審査されます。日本人はどこ行っても好待遇ですが、ヘルシンキでは韓国人もなんですね。
無事にパスポートコントロールを抜けて、ミラノ行きの乗り場まで進みます。
フィンランドといえばムーミン。途中「ムーミンショップ」を発見。店先には等身大(?)のムーミンとスナフキンが。しかし、これも50過ぎのオッサンには残念ながら響かず。
ニョロニョロもいました。
ヘルシンキ空港はとても綺麗な空港でした。コンパクトな空港で、構成もシンプルなので乗り換えもスムーズ…というのが売りらしいのですが、現在もどんどん増築が進められていてその内その売りもなくなってしまうのかもしれません。
そうこうしているうちにミラノ/マルペンサ空港に到着。ミラノ中央駅までバスで移動。バスの運ちゃんは20代前半かな、運転は丁寧なのですが期待通りの熱い運転で、途中なんども叫びながら無理に割り込んでこようとする車を蹴散らしながらドライブ。
無事、ミラノ中央駅に到着、デカい。バスは正面向かって左側に到着。駅構内を見たい衝動を抑えつつ、まずは宿泊先のホテルへと急ぎます。
宿泊先はミラノ中央駅から徒歩5分ほどのUNA Hotel Century。今日から数日間お世話になります。
荷ほどきを済ませ晩御飯を食べに街に出ました。向かったのはホテル近くの「IL PAIOLO」というトラットリア。事前の調べで、美味しくてリーズナブル、おまけに日本語メニューもあるとの事なので迷わず直行。
「1人だけど良いか?」と片言の英語とジャスチャーで伝えると、快く案内してくれました。
席について「ドゥーユーハブジャパニーズメニュー?」と聞くと、「ありますよ」と日本語での返事。え!日本語メニューどころか日本語OKなんやと分かり、一気に緊張から解放。
まずはつきだし。これ、何なんだろう。薄っすら塩味が効いていて、パリパリしてるんだけど噛むとじわっと油分が染み出る感じでジューシー。凄く美味しい。
もうひとつのつきだしはコレ。イタリアでは定番なのかな。どこ行っても高確率でコレが出てくる。
これが日本語のメニュー。ミラノ全体が観光地という事を考えるとリーズナブル。ノンガスのアクアとスパゲティ・カルボナーラ、ミラノ風カツレツをオーダー。
来ました!カルボナーラ。カルボナーラはローマが発祥。以前にローマで本場のカルボナーラも食べたけど、日本のように生クリームが牛乳を使わない、卵とチーズと塩っ辛いベーコンだけのカルボナーラは、ちょっと卵の生臭さが強くて苦手な感じ。本場でないミラノのカルボナーラはどうなんだろうと思いオーダー。ローマのカルボナーラほど生臭さも無く、日本人の口に合う味付けで美味しかった。
もう一品のミラノ風カツレツ。ミラノ風カツレツって、事前調査によるとあんまり評判良くないんですよね。でも、せっかくミラノに来たのだからと思いオーダー。サクサクとした触感でお菓子みたいな感じ。レモンをふりかけ、塩と胡椒で好みの味に調整するとまあまあな味になりました、評判ほどは悪くない。でも、やっぱり日本のとんかつの方が旨いなぁ…(笑)
夏のヨーロッパは9時過ぎでも明るいのですが、夕食を終え外にでるとすっかり日が暮れていました。写真はまるで「裏なんば」のようなミラノの街角。
明日は日帰りでヴェローナに行く予定です。ヴェローナは、一般的には「ロミオとジュリエット」で有名な街ですが、建築関係者にとっては、イタリア人建築家カルロ・スカルパが改修工事の設計した「カステロヴェキオ美術館」のある街です。
今日はここまで。