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  • 執筆者の写真S.Ninomiya

魅惑の空港建築


子供の頃からなんですが....空港が好きです。いつもフライトよりもかなり早く行って空港内をウロウロ。特にすることもなく時間を持て余す事になるのですが、それでもついつい早く行ってしまいます。

これからの旅が楽しみで....というのも勿論ありますが、空港建築が好きなんですよね。

基本的に空港の構成はどこも一緒で、大空間を包み込むように大きな屋根で覆い、その覆う屋根をどのように支持するかに工夫が凝らされていて、そのダイナミックな建築空間も魅力的。

今回のBLOGは、近年訪れた空港建築を幾つか紹介していきたいと思います。

関西国際空港/日本-大阪


まずは関西ではお馴染みの我らが関西国際空港です。設計はコンペで選ばれたイタリア人建築家レンゾ・ピアノ。


基本的に同じ断面が連続した建築。果てしなく続く長い長いトンネル状の空間が魅力的です。

ドバイ国際空港/アラブ首長国連合-ドーハ


ドバイ国際空港はエミレーツ航空の本拠地。ハブ空港とはこういう空港の事をいうのだなという典型的な空港。僕もトランジットで利用しました。関西国際空港とちょっと似てますが、開口のデザインがアラビックデザインとなっています。設計はイギリスの大手エンジニアリング会社ダール・アル・ハンダシャ。施工はには、なんと日本の竹中工務店もJVとして参加しています。



ガラスにもアラビックデザインのモチーフ。


インフォメーションも未来的なデザイン。


このカートが結構なスピードで走っています。


マクドナルド。あのアラビア文字でも「マクドナルド」と書いているのだと思います。


「うまいずし」というお寿司屋さん。ドバイでも日本食は人気があるのでしょうか。


ドバイ免税店のお約束、高級車が売ってます。ここで買う人は流石にいないのでしょうね。

ハマド国際空港/カタール-ドーハ


ドバイ国際空港と張り合っているのが、このカタール航空の本拠地ハマド国際空港です。サッカーファンにはお馴染みのドーハにあります。設計はアメリカの設計事務所ヘルムース・オバタ・カッサバウムで、施工は日本の大成建設。写真はトレードマークになっている黄色い巨大な熊のぬいぐるみ。


このエスカレーターを降りるとトランジットエリア。


上の写真を逆からみたところ。右の壁がアラビックモチーフのレリーフで仕上げられている、圧巻。


各ウインのジョイント部分、ここから各ウイングに移動していく。右側に少しだけ見えている台座の上に黄色い大きな熊のぬいぐるみが鎮座している。


空港内はとにかく広い。天井に散らばる長方形の穴はトップライト。


滞在した時間帯が深夜だったため、残念ながらトップライトがら日差しが差し込む様子は見れませんでした。きっと、日中はミラーボールのように光が飛び交うのかな。


カフェ。


インフォメーション。


免税店のディスプレイもド迫力。

ドバイ国際空港よりも新しいという経緯もあるのですが、こちらの方が洗練されたデザインのように感じました。

上海浦東国際空港/中華人民共和国-上海


テンション材で構成された天井が印象的。設計はフランス人建築家ポール・アンドリュー。


外部にも同じデザインの屋根が連続している。


こちらはもう一つのターミナル。国内線がメインなのでしょうか....。

実はこの上海浦東国際空港、全額が日本の円借款で建てられているそうで、そう聞くとなんとも複雑な心象。

エル・プラット空港/スペイン-バルセロナ


空港外観。丁度日の出の時間。設計はバルセロナ出身の建築家リカルド・ボフィル。優雅な曲線で構成されたとても美しい空港です。


内部空間。カーブした大屋根が重なり合って、その隙間や沢山のトップライトから採光を得る構成。


上部の青い空が見えているラインが、屋根の重なる採光窓部分。


全体がゆる~くカーブした曲線で構成されたデザイン。


カフェコーナーの見下ろし。



お土産コーナーではパエリアキットが売っていました!

ビルバオ空港/スペイン-ビルバオ


「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」の開館以来、増加した観光客に対応する為に以前の空港を廃止し200年に新設された空港。設計はスペイン人建築家サンティアゴ・カルトラバ。


これが「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」。空港まで新設させるほどの集客力とは凄い。設計はアメリカの建築家フランク・O・ゲーリー。


内部空間。空港自体はそれほど大きくないのですが、格安航空会社のブエリング航空の準ハブ空港となっています。国内線だけでなく国際線も就航しています。いかにもカルトラバらしい構造体とデザインが表裏一体となった構成。


到着ゲートを通過して下階へ。このあたりのデザインもカルトラバっぽい。




タクシー乗り場にかかる大きな庇。


再び内部空間。天井にライン状に見えるものが所謂「梁」と呼ばれる構造材。これがカーブしながら連続する事で空間を覆っています。



搭乗ロビー。このスロープを登って飛行機に向かいます。


シャルル・ド・ゴール空港/フランス-パリ


シャルル・ド・ゴール空港のターミナルは別棟で3つに分かれていて、これは第2ターミナル。設計はフランスの建築家ポール・アンドリュー。ポール・アンドリューは大阪の「なにわの海の時空館」の設計者でもあります。独立したての頃、この「なにわの海の時空館」の図面を下請けで描いていたのがなんとも懐かしいです。


内部空間は同一断面の連続したトンネル状の空間。仕上げ材には(たぶん不燃処理された)木材が使われていて柔らかい印象。

とっても綺麗な空港だったのですが、なぜか写真はこれだけ。もっと撮っておけばよかったな~。

空港建築、どうでしたか?空港建築が楽しめれば長いトランジットも苦にならないかもしれませんよ。。。

おしまい。

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