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  • 執筆者の写真S.Ninomiya

ミラノ・ヴェローナ・コモ旅行記 その7


私達の設計した「堺の家5」がA`Design Award(イタリア)のGood Spatial Design部門において金賞を受賞しました。

さる6月29日にイタリア/コモでその授賞式があり出席してきました。折角イタリアまで行くのに、コモの訪問だけでは勿体なないと思い、ミラノやヴェローナも視察してきました。

今回から数回に分けて、2018年6月25~7月2日に訪れたイタリア視察の様子をご紹介したいと思います。

「ミラノ・ヴェローナ・コモ 旅行記 その7」2018年6月28日

今日はミラノの現代建築を視察して回ります。


最初の目的地はオランダ人建築家レム・コールハース率いるOMA設計のプラダ財団美術館。ホテルからの所要時間は大凡26分。まず、地下鉄に乗って「Lodi T.i.b.b」という駅を目指します。


ホテルを出ると今日も快晴。写真は宿泊したホテルの近所にあるイタリア人建築家ジオ・ポンティー設計のピレルのビル。地下テルの「Centrale」駅を目指します。


地下鉄の「Mマーク」を目指して歩いてきたのに、どういう分けた地下への入り口に蓋がしてあり閉鎖中。閉鎖しているなら「Mマーク」も撤去しておいて欲しい。

他の入り口もあるのですが、先を急ぐわけでもないのでもう一つ先の「Repubblica」駅を目指す事にします。


例によって日陰となるビルのピロティーを渡り歩きます。


オシャレなカフェの前には…


お約束のテラス席。午前中のこの時間なら気持ちよさそう。


てくてくと歩いて、「Repubblica」駅に辿り着きました。なかなか近代的な駅です。


チケットは昨日買った乗り放題の2日間有効なチケットを使います。

ミラノの地下鉄は、乗る距離は無関係で1回券、4回券、1日券(24時間)、2日券(48時間)があります。1回券が1.5€で2日券が8.25€なので、6回以上乗るようであればお得になります。でも、いちいちチケットを買うわずらわしさもなくなるし、スリに目をつけられて財布の有りかを知られる危険性も下がるので、多少損しても1日券とか2日券とかを利用した方がよいかもしれません。


地下鉄のホーム。もう通勤ラッシュは終わっているようなので、スリに合う事もないでしょう(多分)。


「Lodi T.i.b.b」駅に着きました。駅の周りは貨物列車の引き込み線跡地らしきものがあったりして、意外と殺風景。華やかなミラノも地下鉄で10分も移動するとこんなんなんだなぁという印象。



「プラダ財団」

プラダ財団美術館は1910年に建設されt蒸留所を増改築し、美術館にコンバージョンして2015年にオープンした建物です。「保存」と「創造」の共存・相互作用がコンセプトになっています。


目的のプラダ財団美術館を目指します。気温がグングン上がっていくのが分かります。


見えてきました、プラダ財団美術館のタワー棟です。


エントランスをスルーして、まずはタワー棟の外観をじっくりと観察する事にします。


形態の単純な操作で、ちょっと変わった印象的なシルエットを生み出しています。


見る角度によって形態が変わります。



背中にある太い斜材は、ホントにただの斜材でした。構造的に効いているのかな。


一階部分は透明なパイプが連続した柵のようになっています。


単部のディテール。パイプはアクリル、留金物はスチール製だと思います。


同じく端部のディテール。


エントランスに戻って、中に入ってみる事にします。


エントランスの門柱に案内板がありました。分かるような分からないような…。



あの金ぴかの建物がチケット売り場かな。




ん?なんだこの外壁は????金属(たぶんアルミ)をアワアワにして固めてあるような仕上げ材。こんなの見た事ない。


金ぴかの建物。多分、本当の金箔を貼りつけてあるのだと思います。


樋も金箔張り。


ま、まぶしい。。。。


チケット売り場。実はこのチケット売り場でひと悶着あったのですが…割愛。


チケット売り場の天井はトップライトになっています。


パンチングメタルをサンドして、入ってくる光と熱を調整しているようでした。


床に案内板が埋め込まれていました。赤いマル印げ現在位置ですね。


チケット売り場周辺をウロウロしてみます。


チケット売り場を抜けると、こんな感じのピロティーに出ます。


館内を散策してみます。


印象的だったのがこの階段とブリッジ、そして中庭。






何気ない鉄骨フレームの階段とブリッジですが、踏板も表面にゴム素材が張られたグレーチングで仕上げられ、全体に繊細な印象。


中庭の土間も、このゴム付きのグレーチングが敷き詰められていました。二十床になっていて、グレーチングの下に排水設備があるのだと思います。


奥からチケット売り場の方を見返しています。







一通り回ってチケット売り場に戻ってきました。



館内にはカフェもあります。このカフェは昔のミラノの映画をイメージして、アメリカ人の映画監督ウェス・アンダーソンという人がデザインしたそうです。


ブックショップも併設されていました。


ブックショップの奥にはプラダ財団美術館の全体模型も展示されていました。縮尺は1/50くらいかな。




プラダ財団美術館を後にして、次の目的地に向かいます。

「Lodi T.i.b.b」駅まで歩いて戻ります。


駅への道すがら、行きでは気付かなかったこんな看板を見つけました。夏ですね。

次はイタリア人建築家アルド・ロッシのデビュー作、ガララテーゼの集合住宅を目指します。

今日はここまで。

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