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  • 執筆者の写真S.Ninomiya

「君の名は。」?



話題の映画「君の名は。」をやっと観に行く事が出来ました。


(画像は「君の名は。」映画,comから転載)

観ようと思っているけどまだ観れていない方もおられると思うので、詳しくは書きませんが、記録とか興行収入などの話題で盛り上がっていて、無意識の内にハードルが上がっていたのか、やや期待外れな感は否めませんでした。

話題になる前に観ていたら、もっと楽しめたかもしれません。

散文詩的に散りばめられた「点」としてのシーンが、最後には「線」となって繋がるストーリーの組み立て方は大好きな手法なのですが、思った程の意外性はなく、全て想定内に感じたのも物足らなかった。「シックスセンス」や「サイン」のM・ナイト・シャマラン監督と比べるとちょっとお粗末。

それでも、あの世とこの世の境を越え、主人公の2人が尾根の上で初めて出会うシーンはとても良かった。個人的にはこのシーンで終演としても良かったと思うほど。


(画像は「君の名は。」映画,comから転載)

ところで、アニメを映画館で観るのは久しぶりでした。僕は中高生の頃に「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」や(最初の)「機動戦士ガンダム」が流行り、ドップリとアニメにハマっていた青春時代を過ごしました。また、アニメが子供向けの枠を越えて、市民権を得ようとしていた時期でもありました。

大学に入ってからサッパリ観なくなり、たまに観るのはジブリの話題作程度というのがアニメとの現在の距離感。

そして、久しぶりに映画館で観たアニメが「君の名は。」。モノづくりの端くれとしては、やはり作画方法に興味が…。

最近のアニメはセル画時代からコンピューターの導入で飛躍的に進化し、実写と見間違う程の完成度も不可能ではありません。

最近のディズニーがつくるアニメなどは、コンピューターでなければ生み出せない素晴らしい映像だと思います。

一方、セル画時代を思わせる(セル画なのかな?)アニメも現在進行形で製作されていて、この「君の名は。」などはその中間的な表現なのでしょうか。

で、この中間的な表現が如何にして製作されているのか、さっぱり分からない。


(画像は「君の名は。」映画,comから転載)

舞を踊るシーンは、その身体の動きの生々しさからモーションキャプチャによるものと想像していますが、スケッチを描くシーンで、鉛筆で「ス~っ」とラインを引くシーンなどは、セル画でもないしモーションキャプチャでもない…いったいどう作画しているのだろうか?と思いました。

美しいと評判の背景もそうです。明らかに実写でないのはわかりますがCGでもない。はたまた実写をレタッチしているのか…さっぱり分からない。以前は背景画専門の絵師のような人が背景画を担当してましたが、今もそうなのでしょうか。

そして、このとても美しい映像をダヴィンチやラファエロやミケランジェロが観たら、いったいどの様に思うのでしょうか?賞賛なのか、はたまた酷評するのか…。少なくとも嫉妬するに違いありません。

まぁ、そんな事を思いながら観ていたので感動が薄かったのかもしれませんね。

「君の名は。」、後味スッキリの良い映画ではありました。


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