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  • 執筆者の写真S.Ninomiya

鹿児島ラーメン紀行



先日、同窓会で故郷の鹿児島に行ってきました。そして目的はもう一つ、鹿児島のラーメンを食い倒す事!

全国的にあまり知名度は高くないようですが、実は鹿児島はラーメンが美味いのです。鹿児島ラーメンの定義は無いようですが、あえて言えばマイルドな豚骨スープ、麺は中太ストレート、コリコリとしたキクラゲ、細切りのキャベツ、焦がしネギ、そして一口大に切られたチャーシューというのが共通した点でしょうか。

九州のラーメンといっても、博多の長浜ラーメンや久留米ラーメンとはまた全く別物。大阪にも「薩摩〇子ラーメン」や「麺匠はな〇ち」など、鹿児島のラーメンを志向したラーメンはありますが、残念ながらどれも偽物。本物には遠く及ばない代物です。

今や鹿児島といえば黒豚に黒毛和牛、その他「黒」とつく食材が豊富なグルメ県として全国的に知名度を上げていますが、大学で大阪に出てきた僕は、高校まで鹿児島で過ごしていたわけで、高校生くらいのお小遣いで自由に飲み食いできるといえば、せいぜいラーメンくらい。だから、いくら「黒…」が有名になっても、僕のソウルフードは「ラーメン」なのです。

で、今回はその懐かしい味を食べつくしてやろうと思ったわけです。そして、昔ながらの名店に加え最近は新進気鋭のラーメン屋さんも沢山できているので、新旧織り交ぜご紹介させて頂きます。


まずは老舗中の老舗「くろいわラーメン」。

どうですか?この香ばしそうな焦がしネギ、白濁した豚骨スープ。でも、決して脂ぎっていなくてなぜかサッパリ。スープも最後まで飲み干しました。


次は、こちらも老舗の「ざぼんラーメン」。

ざぼんとは大きなミカンの事なのですが、ラーメンにざぼんが入っているわけではありません。なぜ「ざぼん」なのかは不明。チェーン展開していて、あちこちに店舗があります。マイルドな豚骨スープで、もちろん最後まで飲み干しました。


こちらも老舗「ラーメン和田屋」。

お店は「味噌ラーメン」を推していますが、そこは勿論「醤油ラーメン」で。鹿児島のラーメンは醤油とか味噌とか言っても基本は豚骨ベースで、そこに醤油か味噌が入いります。だから、醤油頼んでも味噌頼んでも、多分「豚骨やん!」って思うはず。はい、勿論こちらもスープを最後まで飲み干したのでした。


最後はこちら、新進気鋭の「鹿児島ラーメン豚とろ」。

最近は前出のラーメン屋さんよりこちらの方が人気があるようで、長い行列を作る事もしばしばだそうです。店名からも想像できるように、トロっトロに煮込んだチャーシューが売り。でも、特にチャーシュー好きではない…いや、むしろ何方かといえば苦手な僕には無意味。スープも前出のお店に比べやや濃いめのハッキリしたパンチの効いた味付け。きっと、若い人にはウケるのでしょう。飲み歩いた後のオジサンの胃腸には少し辛かった。残念ながらスープは飲み干せず。

他にも「ラーメン小金田」や「ふくまん」など、鹿児島には美味しいラーメン屋さんが沢山あるのですが、今回は諸事情によりここまで。

ところで、ガイドブックなどによく出ている「こむら〇き」は個人的には全く美味しいとは思いません。勿論美味しいと思う方もおられるのでしょうが、いわゆる「鹿児島ラーメン」という感じでもないし、お勧めはしません。同じく「のぼる〇」というラーメン屋さんも同様に有名なだけで美味しいと思った事はありませんが、こちらは店主がご高齢の為に店じまいされたようです。

ところで、鹿児島のラーメンは必ずよく混ぜてからお召し上がり下さい。作る過程で店側がスープを混ぜないので、醬油ダネが下の方に沈んでしまっているからです。


最後に、ラーメンではないのですが「両棒餅」をご紹介。

「両棒餅」と書いて「ぢゃんぼもち」と読みます。鹿児島に古くから伝わる郷土菓子で、みたらし団子の団子がお餅になっているものを想像すると間違いありません。少し焦がしたお餅の香ばしさが、黒砂糖ベースのトロミのあるタレと絡まって美味いのです。磯海水浴場周辺に何店舗か専門店が有り、海水浴の後や、仙巌園(磯庭園)に行った後に立ち寄るのが楽しみの一つなのでした。

どうです?ラーメン食べたくなりましたか? 鹿児島に行かれる時は、ぜひ鹿児島ラーメンにチャレンジしてみて下さい!

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