先日、東京出張の合間に代官山蔦屋で催されているスター・ウォーズフェア「STAR WARS Ready For New Adventure」に行ってきました。年末に公開されるスター・ウォーズの新作「フォースの覚醒」の関連イベントです。
イベントといっても関連グッズの販売が主で、正直、期待外れ感は否めなかったですが、それでも満足。新キャラ「BB-8」のリモコンは購入一歩手前で踏みとどまりました。
もうちょっとで買いそうになった新キャラ「BB-8」。写真上部は操作実演中の「BB-8」。
スター・ウォーズの魅力は沢山あるのですが、モノづくりをしている僕の立場からすると「イノベーション魂」とでも呼ぶべき、創意工夫にかける情熱に強く惹かれます。
いまでこそCGを使えばどんな想像上の世界も映像化出する技術が確立していますが、本作シリーズの第一作が公開された1977年ではそのような技術は無りませんでした。無いので考えるしかない。つまりイノベーション。そして、そのイノベーションは現在のハリウッドを支える重要なインフラとなっています。
例えば映画「ターミネーター2」で登場した液体化する新型ターミネーターは、スター・ウォーズを製作する為に設立されたILMが開発した技術により映像化が可能となっています。映画「トイ・ストーリー」で有名なピクサーは、このILMのCG部門が分社した会社です。デザインの世界で必修のパソコンソフト「Photoshop」も、もとはといえばILMのスタッフが勤務外の時間にプログラムを弄り回しているうちに生まれた技術。
イノベーションは映像技術だけではなく、今では当たり前のドルビーサラウンドもスター・ウォーズが初めて。映画に登場するキャラクターを玩具にして販売するという手法を本格的に展開したのもスター・ウォーズが初めて。
その他、数え切れないほどスター・ウォーズでイノベーションされた事象が現在のハリウッドを支える基盤となっています。
まさに創意工夫の賜物。
勿論、世界観や登場人物、登場するメカニックデザインなど多種多少な魅力ポイントはあるのですが、この映像化をどのように行っているのかが、僕にとって最大の関心事だったのであり、それは現在生業としている「建築家」の職能とも共通項が多く、多大な影響を受けているのであります。