太陽光発電に過剰に依存する事への疑問については、このブログでも以前に何回か取り上げました。
特に太陽光発電で住宅ローンを返済しようという目論見は難しいのではないかと…で、今朝見つけたのが「あれは夢だったのか!?『ゼロ円住宅』の今」という記事。ダイヤモンド・オンライン編集部が伝えています。
要約すると、太陽光発電で発電した電気を売ったお金で住宅ローンを賄うのはかなり難しいですよ…というもの。記事では、住宅ローンの返済は無理だけど、光熱費くらいはゼロ円に出来ると括っているのですが、僕的にはそれも怪しいと思っています。
で、ちょっと計算してみました。
太陽光発電を導入するには、規模にもよりますが大凡200万円くらいの費用がかかります。毎月の光熱費が2万円くらいだとすると、年間の光熱費は24万円。導入費用の200万円を24万円/年で割ると、約8年で導入費用はペイする事になります。
太陽光発電を導入して9年後から電気がゼロ円で手に入る事になるのですが、発電用パネルの耐用期間が約10年ほどなので、その期間はたった1年。
因みにこの期間に必要と思われるメンテナンス費用は含んでいないので、その費用も見込むとその1年分も怪しいのではないかと思います。
結論から言うと、太陽光発電で得られる電気代は導入費用を賄うくらいにしかならない…のでは?という事。得するのは太陽光パネル屋さんだけ。
最近は全く観なくなりましたが、僅か数か月前まで「カ○ナ社長のゼロ円住宅!」とか言ってテレビCMも流れていました。実際、そんなCMを真に受けた方の建築相談を受けた事もありました。でも、実際は無理ですこれ。くれぐれもご注意下さい。