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執筆者の写真S.Ninomiya

街並みの保存とテーマパーク


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京都といえば、言わずと知れた日本を代表する観光地であり、古くから伝わる古典的な「日本的」な風景を色濃く残す都市だ。その「日本的」な風景を維持する事は非常に重要な事だと思うし、後世に伝えていかなければならない事だと思う。 しかし、何とも言えない違和感を感じる。 京都に行くと、古い町屋がファサードだけ残され内部が改装されている商業施設を数多く見かける。ファサードが古いままなのは、景観条例などによる規制で「日本的」な風景を維持する工夫や努力がなされているからなのだが、その中で営まれるビジネスは「日本的」なものとは全く関係なかったりする。見かけは古い町屋なのに、内部はイタリアンレストランだったりカフェだったりと、つまり、一見「日本的」ではないものだったりする。 これが違和感を感じさせるわけだ。まるでテーマパークのよう。 このテーマパーク化は、街並みの保存と維持がもたらした無意識の結果であり、意図したものではないのだと思が、陳腐化を防ぐ為にも解決しなければならない問題だと思う。

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