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執筆者の写真S.Ninomiya

フェイクの需要


偽キャラ続出で話題の中国は北京の「石景山游来園」。著作権問題に関しては我々建築家業界も関係あるところなので注目しておりましたが、最新の報道によると一部の偽キャラの撤去が行われたようです。但し、撤去されたのは面と向かってクレームをつけた一部の偽キャラだけ。他はそのままのようです・・・。ここら辺は中国の強かさを感じさせるところですね。

ところで、「撤去前」と「撤去後」の報道で映し出されている園内の様子をみていて、実はちょっとだけ寂しい気分になりました。それは偽キャラ達が撤去されて明らかにテンションが下がってしまった子供達の様子を見た時。勿論、著作権のあるものを無断で使用する事は絶対にいけない事だと思います。でも、そんな事は子供達にとって関係の無い話で、あくまでも利害関係の発生する大人同士の事情に過ぎないのではないでしょうか?「ディズニーランドは遠すぎる」というのがこの遊園地のキャッチコピーだそうですが、これは一理あるような気がします。

憧れのキャラクターが身近に出現するのは、きっと子供にとって夢のような出来事。それが偽者か本物かなんて事は子供には関係無い。僕が子供の頃、ディズニーランドはアメリカにしかなくてホントに遠すぎました。でも。子供心に凄く行きたかった記憶があります。それほど子供にとってディズニーランドやディズニーのキャラクターは魅力があったという事です。

一瞬の出来事だったかもしれませんが、例えそれが偽のディズニーランドでも、北京の子供達はきっと愉しい夢のような時間を過ごせたのだと思います。繰り返しますが著作権の侵害は絶対に良くありません。でもそれは、そこで金儲けをしようとする行為が発生するから良くないのであります。難しい話ですね。

そういえば以前、ビートルズの楽曲を生演奏させたという罪で飲食店の店主が逮捕されたという報道がありました。なんでもその楽曲の著作権所有者に無断で演奏したからだそうです。ウチの息子は下手な鼻歌をしょっちゅう歌っていますが、そのうち逮捕あれてしまうのでしょうか・・・・なんだか悲しいなぁ。

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