• S.Ninomiya

続 坪単価の正体

今回のBLOGは2017年1月20に掲載した「坪単価の正体」の続編です。


・「坪単価の正体


坪単価の正体」では、結果論である坪単価を何も決まっていない段階で提示するのがそもそも無理があるという話を書きましたが、今回のBLOGは「坪単価」そのものが何を指しているのか?という点について書こうと思います。



「Mプロジェクト」現場。週に一度行われる定例会議の様子。

※画像と本文記事は関係ありません。



「坪単価」とは?算定のルールは?


そもそも「坪単価」とはいったい何を指しているのでしょうか?言葉のイメージからすると建設コストを指している事には違いないのですが、実はそこには明確なルールが無いのです。


例えば、A社の指す「坪単価」はいわゆる建築本体工事だけで坪単価を示し、B社は建築本体工事に大よその設備工事(給排水衛生設備、空調設備、照明設備など)を含んだコストを示していたり、この「坪単価」の指す範囲についてルールが無いのが実情。


また、この坪単価を割り出す坪=面積も建築基準法での算定方法に依る「法定の床面積」なのか、いわつる「施工床」といわれる吹抜け等も含んだ面積なのかのルールも有りません。




少しでも安くみせたい心理


客ウケを意識すると少しでも安い印象を与えたいので、ついついA社方式にて提示しがち。でも、実際はB社方式に近いコストがかかるのだから、誠実に回答しようとすると高い印象を与える坪単価になってしまうのだけど、そうすると、そもそも仕事を受注できないのではないか?という心理も働くため、坪単価の説明をする時に非常に苦慮する部分であります。




でも、実際は


しかし、結局はB社方式に近いコストがかかるのです。もし、A社方式の坪単価を鵜呑みにして話を進めると、必ずどこかで捻じれが生じてトラブルになります。


A社方式でも決して嘘の説明をしているわけではないのですが、必ず「最初の話と違う」とか「そんなの聞いてない」とかの話になりトラブルになります。


ウチの事務所の場合、そのようなトラブルは招きたくないのでB社方式で坪単価を説明します。


しかし、既にA社方式で他社から説明を受けておられる場合など、建築相談の段階で「高い」という先入観を持たれ、ケンモホロロの塩対応を受ける事も少なくありません。


…と、ちょっと愚痴が入りましたが、「坪単価」が如何に根拠の無い数字であるかはお分かり頂けたかと思います。「坪単価」が法的にルール化されればこのような誤解もなくなるのだと思うのですが、そのような気配は全くありません…。

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