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執筆者の写真S.Ninomiya

「富山市ガラス美術館」

現在、富山県富山市で「富山の家」の現場が進行中です。


二週間に1度、現場監理で富山を訪れているのですが、せっかく富山まで来ているのだから...と、毎回北陸の美味しいものを食べたり、建築を訪れたりしています。


富山といえば薬や海産物で有名ですが、実はアルミとガラスの街でもあります。


で、この日は隈研吾さんが設計した「富山市ガラス美術館」を視察。



建築は美術館だけではなく、図書館や銀行などを併設した複合ビルとなっていて、訪れたのは平日だったけどそれなりに訪問者もいて、市民に活用されているのが見て取れた。




内部に入ると確かにガラスが多用された空間なのだけど、それ以上に「木」が使われている。「木」を多用したデザインが得意の隈研吾さんらしく、ルーバー状の木材がふんだんに取り付けられていて、それはメインテーマであるはずの「ガラス」よりも強い印象。



その「木」の印象は上階に行くほど強くなっていく。




最後には「ガラス美術館」というより「木美術館」なのではないかと思ってしまうほど...。



「木」以外にも鏡が多用されていて、あちこちに鏡像が生じているのも印象深かった。鏡とガラスに映り込む鏡像が方々で生じることによって、実際の建築の骨格が初見では捉えにくいのも興味深かった。


ひょっとしたら隈さんの狙いはそこにあるのかな...と思いながら内部を巡るのでした。

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