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| 2006/3/2 「建築の力と可能性」 |
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前回のコラムで福島県郡山市を訪れた時に見学した「ビッグパレットふくしま」の事を書きましたが、実は今回の旅の目的はもう一つありました。それは宮城県仙台市に建つ「せんだいメディアテ−ク」。設計は建築家
伊東豊雄さん。福島入りの前日に大阪から仙台に寄り道した僕は、名物の牛タンで腹ごしらえした後お目当ての「せんだいメディアテ−ク」へ。この「せんだいメディアテ−ク」、ル・コルビュジェが提唱したドミノシステム(という構造の考え方)以来の画期的な構造システムと一部の専門家(?)に評価されているくらい、かなり特殊な構造を持った建築。文章でお伝えするのはなかなか難しいのですが、普通は真っ直ぐな柱が規則正しく並ぶところを、斜めった「細い」柱がそれぞれ「隙間」を持ちながら「束」になってウネウネと上階へと貫いていっている構成になっています。「束」はガラスで覆われていて、内部だったり外部だったりしています。そういう「束」がアチコチに散らばっています。この「束」の真ん中は空洞になっていて、ある「束」はトップライトだったり、ある「束」はエレベ−タ−シャフトだったりという具合。これまでのグリッド状に柱が並んでいる構造システムからすると、はるかに自由な平面構成の可能性と開放感を感じる事ができます。そんな理屈を知らなくても十分に愉し気で明るい見事な建築でした。さて、実は今回の旅行で建築物そのもの以上に感心した事があります。それは前述の「ビッグパレットふくしま」にしても今回の「せんだいメディアテ−ク」にしても、両方公共建築なのに市民に十分活用されているという事。両施設共に来館者で溢れかえっていました。聞くところによると「ビッグパレットふくしま」は黒字なのだそうです。公共建築というと最初から採算度外視の税金無駄使い建築ばかりが目につきます。勿論、運営サイドのご尽力も並々ならぬものがあるのでしょうが、そのもはや常識になりかけている現実を建築の力=建築家のアイデアで覆している事、その可能性に大変感心したのでありました。
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代表:二宮
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