COLUMN

2010/07/18 「苦楽園の家~植栽工事」
苦楽園の家~植栽工事
2階バルコニーからスタッフに指示を出す荻野さん。

「苦楽園の家」の植栽工事が始まりました。「苦楽園の家」の建つエリアは風致地区に指定されています。一言で「風致地区」と言っても場所によってその「お題」は様々。今回は「緑化率」がお題となりました。敷地面積に対して、木々を植える面積と高木・中木・低木などの本数や割合などが細かく指定されています。「苦楽園の家」の敷地は極端な旗状なので、実際には建物を建てられない通路的な部分も多いのですが、そんな部分も「敷地」と判断して前述の「緑化率」を満たさなければならないので大変です。凄い植栽の量。通常であれば自分達で植栽計画を行うのですが、今回はあまりにも量が多いのとセンスを要するとの判断から、その道の専門家の方にお願いする事になりました。で、白羽の矢が当たったのが荻野寿也景観設計の荻野寿也さんhttp://www.o-g-m.co.jp/index.html。荻野さんは広島の建築家 UIDの前田圭介さんhttp://www.maeda-inc.jp/uid/からの紹介で知り合いました。植栽工事というのは以前からかなり手強いと感じていたのですが、荻野さんの仕事の仕方を見ているとやはり想像以上に手強い。結論から言うと、自分達では無理。まず、欲しい樹形の木が手に入らない。工務店さんに紹介された植木屋さんの案内でどの木を植えるか選びに行っても、「コレ」というのがなかなか無い。「コレ」という木を確保するルートの時点でまずアウト。次に実際に植栽を植える作業も難しい。現場には荻野さん以外にもスタッフの方が6~7名ドドっと入ってきて、荻野さんの指示に従いながら作業を進めて行きます。「『の』に回して」「『し』に回して」「はい、そんな木」ってな具合に、一本一本の樹木の向きを決めて行くのですが、これを僕らがやると植木屋さんへの遠慮もあって、なかなか思うように出来ません。荻野さん本人は「生け花のようにシュシュっと(樹木を)投げ入れて。。。」と表現されるのですが、相手は生け花の何十倍もある樹木達、傍から見ているとまるで良く訓練されたアメフトチームのパワープレイ。完全に体育会系。因みに、これらの作業をスピーディーにやらないと「根」が乾いてしまって植える前から枯れてしまうそうです。相手は生き物、スピードが要求されるのだそうです。仕込みがあってサバキがあって、盛り付けがある。まるで料理の世界。常日頃から「餅は餅屋」と思っていますが、あらためて強く感じました。

代表:二宮