
建築家 レム・コールハースさん設計の「ソウル大学付属美術館」を見てきました。
レムさんは現代の建築家の中で最も尊敬する建築家なのですが、実作を見る機会があまりなく、福岡のネクサスワールド、NYのプラダに続いて、3物件目でした。
既にこの建築を見た知人からは、かなりの高評価を聞いていたのですが、事前に目にした図面や写真などの情報だけでは、なんだかモウヒトツな印象。やや不安に思いながらも極寒のソウルでたどり着いた「ソウル大学付属美術館」は期待に有り余る素晴らしさ。なんというか、大脳を刺激する建築。基本的には回遊型のプランで、館内をグルグルと廻りながら展示を見る計画。回遊型という導線は美術館としては珍しくありません。でも、回遊のさせ方が奇想天外というか、予想を超えているというか。。。。「ええっ」とか「あれっ」とかの連続。「これ、ここ真っすぐ行くと、ここに出てるるんや!?」とか、「ここの隣の部屋って、あの部屋なんだ」的な感じ。次から次に予想外の空間が連続し、どんどん脳を刺激してきます。こういう空間に日常的に接していると、きっと考え方も柔軟になって活性化されるのだろうと思います。建築家 ヘルツォーク&ド・ムーロンさんが設計した、東京のブティック・プラダでも同様の刺激を受けた事を思い出しました。
回遊型のプランというのはこれまで多くの建築家が散々やっていて、残された領域というのはもうそれほど無いと思っていましたが、この「ソウル大学付属美術館」を見て、あらためて可能性が残されている事を痛感しました。人間の考えれる事はちっぽけな事かもしれませんが、ちっぽけでも、実は相当許容範囲が広くて、無限大なのかもしれないと考えさせられた建築でした。
代表:二宮
