建築家 久保清一先生設計の「永元寺 無坐離庵」というお寺の見学会に行ってきました。久保先生は僕の大学の先生で恩師という関係になるのですが、恩師という贔屓目抜きで、今年見た建築の中で一番素晴らしかったです。マジで。お寺という建築の用途的な性格もあるのでしょうが、非常にまっとうな建築というか、密度の濃い建築でした。木造建築としてはガラスを沢山使っているのですが、所謂「これってお寺?」的なデザインではなく、一見、ちゃんとお寺。突飛なデザインではなく、きちんと和風建築の伝統を感じさせながらも斬新さも感じさせる建築で、たぶん、織田信長が存命中にお寺を建立したらこんな感じかな?というデザイン。信長趣味のお寺。お寺という事を考えると、明る過ぎて神秘性に欠けるという意見もありましたが、まあ、21世紀に建立されたお寺であるという事を考えると、アリだと思いました。ところで久保先生というと、若い時に設計されたいかにも「若いなァ」という作風が印象的だったのですが、歳と共に作風も順調に歳を重ねられ、56歳になられた今年、年相応というか(失礼)、大人の建築をつくられるようになったのだなと感じました。僕は今年43歳。13年後にこんな素晴らしい建築がつくれるだろうかと思うとちょっと不安(汗)。
代表:二宮